走り高跳びのはさみ跳びで高く飛ぶコツと正しいフォームを徹底解説
学校の体育の授業や陸上競技の導入として取り入れられることの多い「走り高跳び」ですが、その中でも最も基礎となるのが「はさみ跳び」です。一見すると簡単に思えるこの跳び方ですが、正しいコツやフォームを知らないとなかなかバーを越えることができず、記録が伸び悩んでしまう原因になります。2026年現在においても、体育のテストや自己ベスト更新を目指すうえで、基本に忠実なフォームと踏み切りの技術を見直すことは非常に重要です。
本記事では、助走の角度から踏み切り足の使い方のコツ、バーを越えるための身体の動かし方、そして初心者が効率よく記録を伸ばすための練習方法まで、分かりやすく網羅的に解説していきます。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:助走は直線から斜めに入ることで、バーに対して最適な遠心力と踏み切りのパワーを生み出すことができる。
- 要点2:踏み切り足はバーから遠い方の足(外側の足)を使い、地面を強く蹴ることで垂直方向への揚力を得る。
- 要点3:はさみ跳びと背面跳びの違いを理解し、まずは基本のはさみ跳びで空中動作の感覚を養うことが記録向上の近道となる。
走り高跳びのはさみ跳びとは?背面跳びとの違いと基本構造
走り高跳びにはいくつかの跳躍スタイルが存在しますが、その原点であり初心者向けの基本となるのが「はさみ跳び」です。これに対して競技の主流となっているのが「背面跳び」ですが、両者には明確な違いと目的があります。まずはそれぞれの特徴を把握し、なぜはさみ跳びの練習が重要なのかを理解しましょう。
はさみ跳びは、その名の通り、空中で両足をハサミのように交互に動かしてバーをまたぎ越す跳躍方法です。助走のスピードをそのまま垂直の高さに変換しやすい構造になっており、身体を反らせる必要がないため、初めて陸上競技に取り組む人や体育の授業でも安全に挑戦できるという大きなメリットがあります。
| 比較項目 | はさみ跳び | 背面跳び |
|---|---|---|
| 対象レベル | 初心者〜中級者、体育の授業 | 競技者、記録を本格的に狙う層 |
| 主な特徴 | 空中で足をハサミのように交差させて越える | 背中からバーを越え、重心を低く保つ |
| メリット | 安全性が高く、空中動作の基本が身につく | より高いバーを越えるための効率的なフォーム |
| 習得の難易度 | 比較的容易 | 高い技術と専門的な練習が必要 |
助走の角度と正しいアプローチの作り方
走り高跳びの成否を大きく左右するのが「助走」の質です。ただやみくもに走ってバーに向かっても、踏み切りで力を十分に発揮することはできません。はさみ跳びにおいて最も効果的な助走の角度は、バーに対して約30度から45度程度の斜め方向から進入する形です。
助走の前半は直線的にスピードに乗り、踏み切り地点へ近づくにつれて緩やかなカーブを描くようにアプローチします。この直線から斜めへの移行によって、身体の遠心力を利用しながら、バーに対して効率よく縦方向へのエネルギーを伝えることが可能になります。歩数は個人の体格に合わせて5歩または7歩の奇数で設定し、毎回同じリズムで助走に入れるようにテンポを意識することが大切です。
踏み切り足の正しい使い方と地面の捉え方
高く飛ぶための最も重要な技術が「踏み切り」です。はさみ跳びにおける踏み切り足は、バーに対して遠い方(助走してきた方向の外側)の足を使用します。例えば、左側から助走して右回りに跳ぶ場合は、右足が踏み切り足となります。
踏み切りの瞬間は、足の裏全体ではなく、かかとからしっかりと地面につき、母趾球(親指の付け根)を中心にして力強く地面を押し出します。このとき、膝が内側に折れてしまうとパワーが逃げてしまうため、進行方向に対してまっすぐ足首・膝・股関節を連動させることがコツです。同時に、反対側の足(リード足)を勢いよく高く振り上げることで、全身のバネを使って身体を上空へと引き上げることができます。
バーを越えるための正しいフォームと足の抜き方
空中での動作、いわゆる「バーの越え方」にも明確なコツがあります。踏み切った後、最初にバーを越えるのは高く振り上げた「リード足」です。リード足をしっかりと高く上げ、上半身を起こしたままバーをクリアしていきます。
次に重要なのが、遅れてバーを越える「踏み切り足」の処理です。空中でお尻がバーの高さに達したタイミングで、ハサミを閉じるように踏み切り足を素早く引き上げます。この足の切り替え動作がスムーズに行えると、バーを引っかけるリスクが大幅に減少し、より高い位置を楽にクリアできるようになります。
初心者が記録を伸ばすための段階的な練習方法
いきなりフル助走で高いバーに挑戦するのではなく、段階を踏んだ練習を行うことが着実に記録を伸ばすための秘訣です。初心者が取り組むべき効果的なステップを順に確認していきましょう。
最初のステップとして、まずは助走なし、または1歩の助走でその場から真上に跳び、足を交差させる「空中動作の確認」を行います。マットの上で、リード足と踏み切り足を交互に動かす感覚を体に覚え込ませます。次に、3歩程度の短い助走をつけ、踏み切りのタイミングと足の振りを合わせる練習に移行します。最後に、ゴム紐などの引っかかっても怪我をしない障害物を用いて、正しい角度とフォームで走り越える実践的な練習を行うのが最も安全で効果的です。
【走り高跳びはさみ跳びコツ】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:はさみ跳びでどうしてもバーを足で落としてしまいます。原因は何ですか?
A1:主な原因は、踏み切りを行うタイミングが早すぎるか、あるいは遅すぎることによる距離感のズレです。また、空中での「足の抜き方」が遅れると、引き上げ動作が間に合わずバーを引っかけてしまいます。まずは低い高さのゴム紐を使い、足の引き上げを早めに行う意識を持って練習してみてください。
Q2:踏み切り足は左右どちらを使えば正解ですか?
A2:一般的には、利き足とは反対側の足をバーから遠い方に置く形が跳びやすいとされています。例えば、右利きであれば左側から助走して右足で踏み切るのが自然なフォームになりやすいですが、自身の身体の動かしやすさに合わせて無理のない方を選ぶことも大切です。
Q3:背面跳びへの移行はいつ頃行うべきですか?
A3:はさみ跳びで正しい助走の角度や力強い踏み切りの感覚がしっかりと身につき、自己の最高記録がおおむねクリアできるようになってから背面跳びの練習を始めるのが理想的です。基本ができていない状態で背面跳びを練習すると、怪我の原因になったり記録が伸び悩んだりするため、まずははさみ跳びを極めることをおすすめします。
まとめ:基本のフォームと継続的な見直しで記録更新を目指そう
走り高跳びのはさみ跳びは、単に力任せに跳ぶのではなく、助走の角度、踏み切り足の強力な蹴り出し、そして空中で足を入れ替える正しいフォームの連動によって高さを生み出す競技です。日々の練習の中で自身のフォームをビデオ等で客観的に確認し、一つひとつの動作を丁寧に修正していくことが、確実な記録向上へとつながります。基本をしっかりとマスターして、自己ベスト更新を目指しましょう。 (出典: 走り高跳び はさみ 跳び コツ(Yahoo!ニュース))